2011年05月12日

授業再開の日に

 本日、福島大学で授業が再開されてしまった。この日をどのように迎えてよいか、わからなかった。しかも、担当するのは1年生の演習だ。何を話してよいのか、こういう場で語るべき言葉が見つからない。時間は迫ってくる。

 ところが、演習室は意外なほど落ち着き、なごやかな雰囲気であった。放射線のことを気にしているのは自分だけかと思うほどだった。マスクをしている学生も一人しかいない。原発事故など、どこかほかの世界の話のようだ。

 しかし…。

 ニュースによれば、1号機にはほとんど冷却水がなく、炉心が露出して溶けているらしい。東京電力も炉心溶融(メルトダウン)と認めているという。よりによって、こういう日に授業を再開するとは…。

 しかし、これほど重大な事故が起こっているのに、世の中も慣れてしまったためか、危機感のない報道である。大丈夫か?

 今後の対応として、安全な場所に教室を移動させて授業を実施する方策を早急に考える必要がある。簡単な見取り図を作って、いろいろな人にアドバイスをいただきながら完成させていきたい。そちらを急ぐことにする。

 なお、学長からの「回答」については、質問状を出した10人とその周辺で協議意中である。週明けをめどに、何らかの声明を出したいと考えている。やることが多いが、重要度の高い順にこなしていきたい。こんなことが「仕事」になるとは、2ヶ月前には考えもしなかった。そう、最初の水蒸気爆発から、今日でちょうど2ヶ月になる。

 スペイン南部でも地震との由。そういえば、私たちの公開質問状にも、その回答にも、「余震」のことがあまり主要な問題として書かれていなかった。質問状の導入部分では触れたが、具体的な質問には盛り込まれていなかった。メンバーから問題提起はされていたのだが、私が質問の中にうまく配置できなかったのが原因だ。今となっては、反省しきりである。原発と並んで、依然として、こちらも心配の種なのだ。
posted by あるじ at 23:58| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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